製品・サービスのご紹介
水中の漁具や養殖施設、ケーブルなど柔軟な部材で構成されている
水中形状や動態を解析するコンサルティングサービスを提供します。
私たちのビジョン
漁具や養殖生簀などの水産施設は強い潮の流れや波浪にさらされながらも、魚介類を捕獲したり、長期間養殖する機能が求められます。そのため、大きな力が作用してもそれを上手く受け流せるように、水産施設の殆どは網地やロープのような柔軟な部材で製作されています。
しかし、水中で施設が期待通りの形に維持されているのか、予想以上に強い力が作用してはいないかなどを確認することは、数百メートル以上になる施設の大きさと水中にあることから今まで殆ど不可能でした。
そこで、施設の設計図面から水中でどのような形になるのか、また施設のどの部分にどの程度の力が作用しているのかなどを、当社はコンピューターを用いた独自の数値シミュレーション技術を用いて解析します。
これにより、漁獲機能を果たすために想定した形状となっているか、予想以上に強い力が作用して破断の危険性がないかなどを設計段階で事前にチェックしたり、使用している施設の性能を確認することを可能とします。
高木 力教授（現北海道大学）と日東製網株式会社の共同研究により開発された網状柔構造物力学解析システム
- 実物や模型を製作せずに漁具や施設の水中形状を確認し、漁具や施設の開発に役立てます。
- 部材の破断による損壊や流失を防ぎ施設の安全性を評価します。
- 無駄のない漁具や施設の設計を支援します。
- 操業方法を確認し、改良点がないかチェックします。
- 漁業技術の教育・啓発に役立てることができます。
- 海中ケーブル等の形状や動態の解析にも応用可能です。
海中は私達が想像するよりも遙かに過酷な環境です。養殖施設が損壊し養殖魚が自然界に散逸することは経済的損失ももちろんですが、生態系にインパクトが与えられるようなことがあってはなりません。
漁具が流失し無意味な漁獲をし続けるゴーストフィッシングは世界的な課題となっています。また、流失した漁具が海洋プラスティックの原因とならないようにする必要もあります。こうしたことを防ぐ取り組みが今後国際的に展開されるようになるでしょう。
当社は、こうした課題に対応するため大学・研究機関等と共同しながら先進的技術を導入して水産漁業分野におけるソリューションを提供してまいります。
代表取締役 高木 弘恵